当サイトの100人調査で、転職活動で困ったことの3番目に多かったのが、これでした。
在職中で、時間が取れなかった(100人中28人)
職務経歴書の悩み(29人)と、ほとんど変わらない多さです。書き方が分からないのと同じくらい、書く時間がないことに困っています。
ただ、売場で働く人の時間の事情は、オフィスで働く人とは違います。難しいところもあれば、逆に有利なところもあります。 まずそこを分けて見ます。
シフト勤務の、難しさと強み
難しいところ
- 土日は出勤。会社員が活動する日に、動けない
- 休みが前もって決まる。面接の日程があとから入っても、動かしにくい
- 人が足りないと、休みを替えてもらいにくい
- 閉店後は疲れている。書類に向かう気力が残らない
強みになるところ
- 平日に休みがある。面接は平日の日中に組む会社が多いので、会社員より日程を合わせやすい
- 早番・遅番がある。出勤前や退勤後に、まとまった時間を作れる日がある
- 休みの希望を出す仕組みがある。先に押さえてしまえば、計画が立てやすい
会社員は、面接のたびに休みを取ったり、昼休みを抜け出したりしています。平日の休みは、転職活動ではむしろ使える持ち物です。
1. 希望休は、面接が決まる前に出しておく
いちばん効くのがこれです。
面接の日程が決まってから休みを動かそうとすると、シフトがもう組まれていて動かせません。だから順番を逆にします。活動を始める月から、面接に使える平日の休みを先に希望しておきます。
- 「毎週◯曜日は休み」のように、曜日を固めて希望できると、面接の候補日として出しやすい
- 応募の段階で、候補日をその曜日にそろえて伝える
- 休みが入らない月は、面接を入れない月と割り切って、書類を進める月にする
休みの理由を、職場に細かく説明する必要はありません。「私用で」で足ります。
2. 面接は、同じ週に寄せる
応募を思いついたときにばらばらに出すと、面接もばらばらの日に入ってきます。休みがいくらあっても足りません。
応募のタイミングをそろえると、面接も近い時期に集まります。
- 気になる求人を何件か貯めておき、同じ週にまとめて応募する
- 面接の候補日を聞かれたら、押さえてある休みの日を複数出す
- 同じ日に2社入れることもできます。オンラインの面接なら、移動がないぶん組みやすくなります
転職エージェントを使っている場合は、日程の調整を担当者に任せられます。押さえてある休みを先に伝えておけば、その日に寄せて組んでもらえます(第4章)。
3. オンラインの面接を使う
一次面接をオンラインで行う会社は、珍しくありません。移動の時間がかからないぶん、遅番の日の出勤前に受けられることもあります。
ただし、職場の休憩室や、売場の近くで受けるのは避けてください。 誰が聞いているか分かりません。自宅か、個室のある場所で受けます。
画面の映り方や音の確かめ方は、面接ガイドの第5章にまとめました。
4. 有給休暇を使う
残っている有給休暇の日数を、まず確認してください。
- 最終面接など、動かせない日程の面接に使う
- 内定が出たあと、退職までの間に消化する分も考えて残しておく
退職前の有給休暇の使い方は、アパレル販売員を辞めたいの第6節で扱っています。
5. 書類は、15分ずつに分けて進める
閉店後に職務経歴書を開いても、手が止まるのは当然です。疲れているときに、大きな作業はできません。
だから、作業を小さく切ります。1回15分で終わる単位にしておけば、疲れていても進みます。
- 今日は、在籍した店舗を書き出すだけ
- 明日は、ひとつの店舗の数字を1つだけ思い出す
- 次の日は、印象に残っている出来事を1つだけ書く
材料の集め方そのものは、職務経歴書ガイドの第2章に手順があります。その手順を、1日1つずつ進めるイメージです。
1週間の使い方の例を置いておきます。あくまで例なので、自分のシフトに合わせて組み替えてください。
6. 職場に知られないように
活動していることは、退職を伝えるまで、職場では話さないほうが安全です。
- 同僚に話すと、意図しない形で上司に伝わることがあります
- 転職エージェントや応募先との連絡は、個人の連絡先で
- 勤務中にスマートフォンで返信しない。移動中や休憩中も、売場の近くでは控えます
- SNSに活動のことを書かない
時間がどうしても作れないときは
繁忙期や、人が足りない時期は、どう工夫しても時間が作れないことがあります。
そういうときは、活動の量を減らしていいと考えてください。
- 応募する数を絞る。決めた軸に合う求人だけにする(第5章)
- 相談だけ続けて、応募は落ち着いた月にまわす
- 生活に余裕があるなら、辞めてから進めるという選択肢もある(第1章)
止まっている時期があっても、活動が無駄になるわけではありません。集めた材料と、決めた方向は残ります。
この章のまとめ
- 100人のうち28人が、在職中で時間が取れなかったと答えている
- シフト勤務の平日の休みは、転職活動では使える持ち物
- 希望休は面接が決まる前に、曜日を固めて出しておく
- 応募をそろえて、面接を同じ週に寄せる
- オンラインの面接は、職場から離れた場所で
- 書類は15分ずつに切って進める
- 職場には、退職を伝えるまで話さない
- 時間が作れない時期は、量を減らして続ける
次の章では、どこに相談すればいいかを扱います。