ここは、アパレルにいた方だけが迷う章です。
売場では、見た目そのものが仕事の一部でした。ブランドの服を着て、そのブランドらしい髪と爪で立っていた方も多いと思います。その基準が、面接の場ではそのまま通らないことがあります。
見た目で合否が決まるという話ではありません。迷っている時間を減らすための章です。
判断の順番
迷ったら、この順で決めると早いです。
3つ目がいちばん確かです。店舗があるなら見に行けます。オフィス系なら、採用ページの写真に社員が出ていることがあります。
服装
指定がない場合の目安です。
アパレルから異業種へ移る場合、派手なほうに寄せるより、控えめなほうに寄せるほうが安全です。売場の基準では地味に見えるくらいで、ちょうど良いことが多くあります。
同じ業界を受ける場合は逆で、ブランドを理解していることが見た目に出るほうが伝わります。 ここは応募先によって正解が変わるので、店を見てから決めてください。
なお、辞めたいと思ったときに知っておきたいことにも書きましたが、自社商品の購入が必要な職場から離れると、服にかかるお金の考え方自体が変わります。面接用に何着も買う必要はありません。 1着で足ります。
髪色・ネイル・ピアス
ここがいちばん相談の多いところです。
絶対にこうすべき、という線はありません。 業界によって許容が違うためです。ただ、次の考え方で整理できます。
- 面接の時点で、働いているところを想像してもらえるか。 想像の邪魔になるなら、当日だけでも寄せる
- 入社日までに戻せばよいものは、面接では急がなくてよいこともある。 迷ったら、応募先の社員の写真を見る
- 説明できるなら、そのままでも構わない。 ブランドの規定でそうしていた、という事実は説明になります
明るい髪色やネイルを、後ろめたく思う必要はありません。売場ではそれが正しかったのですから、事実としてそう言えば伝わります。気にする必要があるのは、応募先の基準が違う場合だけです。
判断に迷う場合は、面接の場では控えめにして、働き方が決まってから戻すのがいちばん揉めません。
証明写真
書類に使うものなので、面接より前の話になりますが、ここでまとめておきます。
- スピード写真でも問題ありません。 ただし、髪が乱れていない状態で撮ってください
- 服装は、面接に着ていくものに合わせる。書類と本人の印象がずれないほうがよい
- データで受け取る。応募のたびに撮り直さずに済みます
- 古い写真を使い回さない。髪型や髪色が今と違うと、そこを聞かれます
写真館で撮るかどうかは、好みで構いません。写真の出来で合否は動きません。 職務経歴書ガイドで送付状について書いたのと同じで、ここに時間をかけるより、第2章の理由を整えるほうが効きます。
オンライン面接
売場にいた方は、対面には慣れていてもカメラ越しは初めて、ということがあります。前日に確認しておくと当日が楽です。
- 顔に光が当たっているか。窓を背にすると暗く映ります
- 背景に生活が映り込んでいないか
- 音が聞こえるか。イヤホンを使うほうが確実です
- 画面ではなくカメラを見る。目が合って見えます
当日の持ち物
- 職務経歴書と履歴書の予備を1部ずつ(相手が持っていないことがあります)
- 筆記用具とメモ
- 求人票を印刷したもの。待ち時間に読み返す用です
- 逆質問のメモ。第4章で決めたもの
このガイドのまとめ
- 面接に呼ばれた時点で、経歴は評価されている。確かめられているのは3つだけ
- 辞めた理由は言い換えない。事実 → 判断 → これから、の順で話す
- 志望動機が弱いのは熱意ではなく情報が足りていない。調べれば言える
- アパレル出身者に来る質問は決まっている。分かるふりをしない
- 逆質問は、入ってから困らないために使う
- 見た目は、迷いを減らすために先に決めておく
面接は、受ける側も相手を見る場です。1社目で完成させようとしなくて構いません。 受けて、聞かれて、直す。それが普通の進み方です。
どの方向に応募するかがまだ決まっていない方は、適職診断で整理してから戻ってきてください。タイプごとに、向かいやすい職種と言い換え方をお渡ししています。