ガイド / 面接ガイド

VOL.3 第4章 / 全5章

アパレル出身者に来る質問と、こちらから聞くこと

定番の質問は、どの業界でも同じです。ここでは、売場にいた人にだけ来る質問を集めました。

どれも意地悪で聞かれるわけではありません。採用する側が本当に分からないから聞いています。

パソコンは使えますかには、何の作業に何を使ったかで答える。数字は追えますかには、落ちたときに何をしたかまで話す。座り仕事になっても大丈夫かには、分かるふりをせず、段取りを組んだ場面を話す。接客に戻りたくならないかには、好きだったことと変えたいことは両立すると話す。未経験でも続けられるかには、自分で勉強した事実で答える。

「パソコンは使えますか」

事務や本社職、営業を受けるときは、ほぼ必ず来ます。

「使えます」だけで答えないでください。 それでは何も伝わりません。何の作業に、何を使っていたかで答えます。

職務経歴書ガイドの第5章に書いた書き方と同じです。書いたものを、そのまま口で言えるようにしておいてください。

触ったことがない場合は、そう言って構いません。そのうえで、いま何をしているか(練習している、資格を取ろうとしている)を添えると、答えが止まりません。

「数字は追えますか」

接客の人は数字が苦手だろう、と思われていることがあります。販売職はむしろ毎日数字を見ている仕事なので、ここは取り返せます。

最後のひとつが効きます。達成した話より、落ちたときに何をしたかのほうが、仕事の仕方が伝わります。

数字には、店舗の規模や立地を必ず添えてください。理由は職務経歴書ガイドの第2章に書いたとおりで、条件を添えたほうが正確に評価されます。

「立ち仕事から座り仕事になりますが、大丈夫ですか」

体力の心配ではなく、働き方の落差に耐えられるかを確かめています。

売場は、動いていれば1日が終わります。オフィスの仕事は、自分で段取りを決めて座り続ける時間が長くなります。ここは、実際にやってみないと分からない部分です。

分からないことは、分かるふりをしないでください。 想像で「大丈夫です」と答えるより、売場でも段取りを組んでいた場面(開店前の準備、棚卸し、セールの仕込み)を挙げて、そこと近いはずだと話すほうが、根拠のある答えになります。

「接客に戻りたくなりませんか」

辞めた理由と矛盾していないかを見ています。

ここで「接客は好きでした」と答えるのは問題ありません。むしろ、好きだったものを無理に否定すると、第2章で作った理由と食い違います。

好きだったこと、それでも働き方を変えたいと考えたこと。この2つは両立します。 並べて話して構いません。

「未経験ですが、続けられますか」

未経験で採る側の不安は、入ってから伸びるかどうかです。第1章で触れた取材の2人が評価されたのも、そこでした。

答えるときの材料は、自分で勉強した事実です。大きなことでなくて構いません。

取材した方は、内定が出てから入社までのあいだに営業の本を数冊読んでいます。いま何をしているかを言えると、話が具体的になります。

逆質問は、自分が困らないために使う

最後に「何か質問はありますか」と聞かれます。ここは評価のためではなく、入ってから困らないための時間として使ってください。

聞いておく価値が高いのは、求人票に出ていないことです。

中途で入った人が最初の3か月をどう過ごすかを聞くと、育成の仕組みがあるかが分かる。教えてくれるのは誰か、同じ職種の先輩はいるかで、ひとりで放置される形かが分かる。繁忙期の働き方で休みの実態が、前任の方がいまどうしているかで定着するかどうかが見える。

いちばん上は、当サイトの取材でも裏づけがあります。新卒1年で辞めて営業に移った方は、入ってから苦労しなかった理由をこう話していました。

育成環境がめっちゃ整ってたのはすごい大きいかもしれないです

入ってからの苦労は、会社の育成の仕組みでかなり変わります。 求人票には書かれていないので、面接で聞くしかありません。

休みについて聞くのをためらう方が多いのですが、土日休みの仕事に移るにはに書いたとおり、聞き方を選べば失礼にはなりません。 条件ではなく働き方として聞くのがこつです。

この章のまとめ

次の章は、当日のことです。服装と髪色、写真を扱います。