ガイド / 職務経歴書ガイド

VOL.2 第2章 / 全5章

書く前に、材料を集める

職務経歴書が書けない原因は、文章力ではありません。手元に材料が無いまま書き始めていることです。

取材した方も、エージェントから最初に言われたのは書き方ではなく、何を書くかでした。

そこの売上実績とかは結構明確に書くようなことは言われてた

あとチームへの働きかけとか

まず材料を集めます。文章にするのはそのあとです。

「自分には数字がない」は、たいてい違います

販売員の方から本当によく聞くのがこれです。ただ、話を聞いていくと数字が無いのではなく、どこを見ればいいか知らないだけであることがほとんどです。

思い出せる範囲で構いません。次のどれかは必ず出てきます。

売上まわりは個人売上、予算達成率、客単価、セット率、前年比。顧客まわりは顧客名簿の登録件数、指名や取り置きの件数、リピート率。店舗まわりは店舗の年商規模とスタッフ数、売場の面積や品番数、在庫の管理点数。人と仕組みは育てた新人の人数、作成していたシフトの人数、改善した作業。

売上まわり

顧客まわり

店舗まわり

人と仕組み

数字は、文脈とセットにする

ここが見落とされがちなところです。

数字だけを大きく見せようとすると、かえって信用されません。

取材した方のひとりは、自分の達成率についてこう振り返っていました。配属されたのが大きな店舗ではなく、レベルの高い基幹店やスタッフの多い店とは違ったので、売上を取ること自体がそもそも簡単だったし、目標もそんなに高くなかった、と。

この自己認識は、書類でも面接でも強みになります。 達成率だけを書いた人と、店舗規模まで添えて書いた人では、後者のほうが正確に評価されます。数字を盛る必要はありません。どういう条件下での数字なのかを添えるほうが、結果的に伝わります。

添える文脈は、たとえばこういうものです。

数字にならない材料も集める

すべてを数値化する必要はありません。取材した方がエージェントに言われたのは、定量でも定性でもよいということでした。効くのは、自分から動いた話です。

小さくて構いません。指示されてやったことではなく、自分で決めてやったことを思い出してください。ここが後の自己PRの中身になります。

集め方

一度に思い出そうとすると出てきません。次の順でたどると出やすいです。

1、在籍した店舗を順に書き出す。期間、役職、店舗規模。2、各店舗で印象に残っている出来事を3つ書く。3、その出来事に数字が付けられないかを考える。4、数字が付かないものはそのまま残す。自己PRで使う。

手元に日報や表彰の記録、店舗の売上表が残っていれば、それが一番早いです。退職前であれば、確認できるうちに控えておいてください。 辞めたあとでは取り寄せられません。

この章のまとめ

次の章では、集めた材料を職務経歴書の文章にしていきます。