材料が集まったら、並べていきます。
文章のうまさは要りません。読む人が知りたい順に並んでいるかどうかで決まります。
職務要約は、最後に書きます
上から順に書こうとすると、たいてい職務要約で止まります。まだ全体が見えていない段階で、要約は書けません。
順番はこうです。
読む人は上から読みますが、書く人は下から書くほうが速く終わります。
会社ごとの中身は、4つで足ります
1社につき、次の4つを順に書きます。
- 会社の概要。業態、ブランドの性格、規模。1〜2行
- 担当。店舗規模、スタッフ数、自分の役割と期間
- 実績。数字。前の章で集めたもの
- 工夫したこと。自分で決めてやったこと
3つ目と4つ目の順番を入れ替えないでください。 先に数字を置くと、そのあとの工夫が「だから達成できた」という説明として読まれます。逆にすると、ただの感想に見えます。
作業ではなく、役割で書く
同じ仕事でも、書き方で伝わり方が変わります。
| 作業として書くと | 役割として書くと |
|---|---|
| レジを打っていた | 日次の売上金管理と締め作業を担当 |
| 品出しをしていた | 入荷検品から売場づくりまでを担当 |
| 新人に教えていた | 新人スタッフの育成(同行指導・手順の整備) |
やっていたことは同じです。変えているのは、何のためにやっていたかを書き足しているという点だけです。
嘘は書きません。やっていないことを書く必要はなく、やっていたことの目的を書けば足ります。
数字には、文脈を添える
前の章でも書きましたが、ここでも繰り返します。
達成率だけを書くと、条件が分かりません。 読む人は「それは難しい目標だったのか」を判断できず、結果として評価されません。
添えるのは、規模・期間・役職・そのときの環境です。数字を大きく見せるためではなく、正しく読んでもらうために書きます。
応募先によって、順番を変える
同じ経歴でも、前に出すものは応募先で変わります。
| 応募先 | 前に出すもの |
|---|---|
| 事務・管理部門 | 在庫管理、売上入力、帳票、PCで扱っていたもの |
| 会社向けの営業 | 予算を持って動いた話、断られてから再提案した話 |
| 人材・採用支援 | 採用面接、育成、定着のために工夫したこと |
| ネットショップ・SNS | 投稿の運用、数字の変化、そのとき考えたこと |
職務経歴書は1つ作って使い回すもの、ではありません。 土台は共通で構いませんが、順番と分量は応募先ごとに変えてください。
どの経験をどう言い換えるかは、向かう先によって変わります。当サイトの適職診断では、あなたのタイプに合わせた言い換え方と、採用する側が気にしている点をお渡ししています。先に方向を決めてから書くほうが、迷いが減ります。
分量と、体裁
- A4で1〜2枚。3枚以上は読まれにくくなります
- 箇条書きを中心に。文章が続くのは自己PRだけで足ります
- 時系列は新しい順。直近が最も見られます
- 在籍が短い会社も省かない。空白期間があると、そこを面接で聞かれます
体裁で落とされることはほとんどありません。時間は中身に使ってください。
この章のまとめ
- 職務要約は最後に書く。書く順は下から
- 1社につき、会社概要 → 担当 → 実績 → 工夫の4つ
- 作業ではなく役割で書く。やっていたことの目的を書き足す
- 数字には規模・期間・役職・環境を添える
- 応募先ごとに順番と分量を変える
- A4で1〜2枚。箇条書き中心
次の章では、いちばん手が止まりやすい自己PRと志望動機を扱います。