ガイド / 職務経歴書ガイド

VOL.2 第3章 / 全5章

書き方の型

材料が集まったら、並べていきます。

文章のうまさは要りません。読む人が知りたい順に並んでいるかどうかで決まります。

職務要約は、最後に書きます

上から順に書こうとすると、たいてい職務要約で止まります。まだ全体が見えていない段階で、要約は書けません。

順番はこうです。

職務経歴書は上から、職務要約、職務経歴、活かせる経験・スキル、自己PRの順に並び、読む人は上から読む。書くときは、職務経歴を先に埋め、そこから活かせる経験を抜き出し、最後に職務要約にまとめる。自己PRは第4章で扱う。

読む人は上から読みますが、書く人は下から書くほうが速く終わります。

会社ごとの中身は、4つで足ります

1社につき、次の4つを順に書きます。

3つ目と4つ目の順番を入れ替えないでください。 先に数字を置くと、そのあとの工夫が「だから達成できた」という説明として読まれます。逆にすると、ただの感想に見えます。

作業ではなく、役割で書く

同じ仕事でも、書き方で伝わり方が変わります。

作業として書くと 役割として書くと
レジを打っていた 日次の売上金管理と締め作業を担当
品出しをしていた 入荷検品から売場づくりまでを担当
新人に教えていた 新人スタッフの育成(同行指導・手順の整備)

やっていたことは同じです。変えているのは、何のためにやっていたかを書き足しているという点だけです。

嘘は書きません。やっていないことを書く必要はなく、やっていたことの目的を書けば足ります。

数字には、文脈を添える

前の章でも書きましたが、ここでも繰り返します。

達成率だけを書くと、条件が分かりません。 読む人は「それは難しい目標だったのか」を判断できず、結果として評価されません。

予算達成率120%とだけ書くと、条件が分からず評価されない。年商○○万円規模の路面店で、スタッフ4名。予算達成率120%、12か月中9か月達成、のように、規模・期間・役職・そのときの環境を添えると正しく読まれる。

添えるのは、規模・期間・役職・そのときの環境です。数字を大きく見せるためではなく、正しく読んでもらうために書きます。

応募先によって、順番を変える

同じ経歴でも、前に出すものは応募先で変わります。

応募先 前に出すもの
事務・管理部門 在庫管理、売上入力、帳票、PCで扱っていたもの
会社向けの営業 予算を持って動いた話、断られてから再提案した話
人材・採用支援 採用面接、育成、定着のために工夫したこと
ネットショップ・SNS 投稿の運用、数字の変化、そのとき考えたこと

職務経歴書は1つ作って使い回すもの、ではありません。 土台は共通で構いませんが、順番と分量は応募先ごとに変えてください。

どの経験をどう言い換えるかは、向かう先によって変わります。当サイトの適職診断では、あなたのタイプに合わせた言い換え方と、採用する側が気にしている点をお渡ししています。先に方向を決めてから書くほうが、迷いが減ります。

分量と、体裁

体裁で落とされることはほとんどありません。時間は中身に使ってください。

この章のまとめ

次の章では、いちばん手が止まりやすい自己PRと志望動機を扱います。