ガイド / 職務経歴書ガイド

VOL.2 第4章 / 全5章

自己PRと志望動機

職務経歴書で最後まで残るのが、この2つだと思います。

書けない理由ははっきりしていて、何を答える欄なのかが分からないからです。先にそこを決めます。

自己PRは、実績の説明ではありません

実績は職務経歴の欄にもう書いてあります。自己PRで見られているのは、その実績に再現性があるかどうかです。

言い換えると、「うちに来ても同じことをしてくれそうか」を判断するための欄です。

だから、たまたま売れた話は使えません。自分で状況を読んで、決めて、動いた話が要ります。

エピソードは1つだけ、深く書く

3つ並べると、どれも浅くなります。1つに絞ってください。

書く順番はこうです。

エピソードは1つに絞り、状況、課題、判断、行動、結果、転用の順に書く。状況はどんな店で何が起きていたか、課題は何が問題だと考えたか、判断はなぜその手を選んだかで、ここがいちばん大事。行動は実際に何をしたか、結果は数字があれば数字で、転用は同じ考え方が応募先でどう使えるか。

3つ目の判断を書けるかどうかで、伝わり方が変わります。 何をしたかだけでは、指示されてやったのか、自分で決めたのかが読み手に分かりません。

小さくて構いません。売場の並びを変えた、声かけの順番を変えた、新人向けに手順をまとめた。規模ではなく、自分で決めたことかどうかが見られています。

選考の途中も、材料になります

当サイトの取材で、未経験から採用された方が最終面接で評価された点を聞いたところ、内省力と自走力の2つだったそうです。

内省力のほうは、実績ではなく選考中の動き方そのものが見られていました。一次面接でもらったフィードバックを、最終面接までに直して出してきた。その一連が評価されています。

自走力のほうは、アパレル時代の話でした。商品知識を自分で調べ込んでいたこと、販促に関わってからは本を読んで学んでいたこと。 誰かに言われたからではなく、自分で勉強していたという事実です。

未経験者を採る側がいちばん不安なのは、入ってから伸びるかどうかです。この2つは、その不安に直接答えるものでした。自己PRに書く材料としても、そのまま使えます。

志望動機は、2階建てで書く

志望動機がぼやけるのは、2つの問いを1つに混ぜているからです。分けて書きます。

1階は、なぜアパレルを出るのか。言い換えずに、構造として説明する。2階は、なぜこの会社なのか。調べた分だけ書ける。1階を飛ばして2階だけ書くと、アパレルでもできるのではと聞かれて止まる。先に1階を書く。

1階を飛ばして2階だけ書くと、「アパレルでもできるのでは」と聞かれて止まります。先に1階を書いてください。

辞める理由を、前向きに言い換える必要はありません

よく「ネガティブな理由は言い換えましょう」と言われます。ただ、無理に言い換えた志望動機は、面接で1つ深く聞かれると崩れます。

当サイトでアパレルから転職した49人に、辞めたきっかけを伺いました。

割合
この先どうなるか(頭打ち・業界の先行き・生活設計) 57%
いまがつらい(心身の負荷・人間関係・給与) 29%

多い理由は「いまがつらい」ではなく「この先が読めない」でした。 これは、そのまま話して差し支えのない理由です。

言い換えるのではなく、構造として説明してください。 会社への不満ではなく、自分がどう判断したかの話になります。

くわしくはアパレルを辞めた49人に聞いた、きっかけに載せています。

2階は、調べた分だけ書ける

「なぜこの会社か」は、調べていないと書けません。逆に言えば、調べれば書けます。

分からないことを、分からないまま書かないでください。 そこは面接で聞く欄です。

この章のまとめ

次の章では、書き上げたものを出す前に確認することをまとめます。