ガイド / 転職活動の進め方

VOL.1 第3章 / 全6章

相談先を決める

当サイトの100人調査では、こう答えた方がいました。

ただ、前者の26人のうち25人は、結局エージェントを使っています。 迷っていたのは「使うかどうか」ではなく、どこを、どう使えばいいかでした。

この章では、相談先の種類と仕組みの違いを整理します。どう使うかは、次の第4章で扱います。

自分で探すか、紹介してもらうか

相談先は、大きく2つに分かれます。

自分で探すのが、求人サイトや求人アプリです。求人を自分で検索して、自分で応募します。日程の調整も、条件の確認も、自分で行います。

紹介してもらうのが、転職エージェントです。担当者と面談をして、合いそうな求人を紹介してもらいます。応募の手続き、面接の日程調整、条件の交渉までを、担当者が間に入って進めます。

どちらか一方に決める必要はありません。 当サイトの調査でも、組み合わせて使っている人が多くいました。

自分で探す場合は求人サイトやアプリを使い、求人の検索、応募と日程の調整、条件の交渉を自分で行う。ペースは自分で決められる。紹介してもらう場合は転職エージェントを使い、担当者が求人を選んで紹介し、応募や日程に間に入り、条件の交渉も頼める。どちらか一方に決めなくていい。

転職エージェントは、なぜ無料なのか

知っておくと、付き合い方が変わるところです。

多くの転職エージェントは、紹介した人の採用が決まったときに、採用した会社から報酬を受け取る仕組みで動いています。そのため、相談する側はお金を払わずに使えます。

これは悪いことではありません。ただ、担当者には、早く決めてもらう理由があるということは、頭の片隅に置いておいてください。急かされたときにどうするかは、第4章で扱います。

相談先の種類

相談先 仕組み 合う場面
総合型の転職エージェント 業界を問わず求人を紹介。担当者が応募から交渉まで間に入る 異業種へ移る。何から始めればいいか分からない
業界特化型のエージェント アパレル・ファッションの求人が中心 アパレル業界の中で、本社職や別のブランドへ移る
ハローワーク 国の機関。地域の求人が多い。職業訓練の案内もある 地元で探す。職業訓練も考えたい
派遣会社 派遣社員として働く仕事を紹介する まず働き方を変えてみたい。正社員とは雇用の形が違う
求人サイト・アプリ 自分で探して自分で応募する 自分のペースで進めたい。求人の相場を知りたい
学校・スクール 授業のほかに、求人や人のつながりを持っていることがある 業界の中の特定の職種を目指す
知人の紹介 働いている人から直接話が来る 職場の実態を知ったうえで移りたい

学校は、授業より「つながり」で見る

当サイトの取材で、販売員から事務を経て、いまはアパレル企業のマーケティング部門で管理職をしている方がいます。この方は事務として働きながら、週末にファッション系のスクールへ通っていました。

授業の評価ははっきりしていて、

全然役に立たなかった

とのことでした。それでも通ってよかったと言います。講師として来ていた人から、勤め先でアシスタントを探していると声をかけてもらったのが、業界に戻る入り口になったからです。

学校は、求人やインターンの口を持っていることがあります。授業そのものより、人とつながる場として見ると、評価が変わります。くわしくはアパレル販売員が本社に行くにはにあります。

100人は、どれを使ったか

当サイトの調査で、アパレルを辞めるときに使った転職サービスを伺いました。あてはまるものをすべて選ぶ形です。

使ったもの 人数
総合型の転職エージェント(いずれか) 75人
ハローワーク 27人
派遣会社 7人
アパレル・ファッション専門のサービス 4人
どれも使っていない 11人

4人に3人が、総合型のエージェントを使っていました。 アパレル販売から別の仕事に移った人の調査なので、業界を問わず紹介してもらえるところが選ばれた、ということだと思います。

ハローワークを使った27人のうち、17人は総合型のエージェントと並行して使っていました。ハローワークだけで進めた人は9人です。

サービスごとの人数は、元アパレル販売員100人が使った転職サービスに載せています。 どこを使ったかで成果に大きな差は出ていない、という結果もそちらにあります。

なお、この設問は「うろ覚えで構いません」とお断りしたうえで伺っています。本人が覚えている範囲の数字です。

1つに決めなくていい

組み合わせ方は、たとえばこうです。

いくつ使うかは、第4章で扱います。

相談できる人がいないとき

19人が、相談できる相手がいなかったと答えています。

売場で働いていると、転職のことを相談できる相手は、思いのほか少ないと思います。

だから、外の相談先を使うこと自体に意味があります。 転職エージェントの面談は、求人を紹介してもらう場であると同時に、自分の状況を初めて人に話す場にもなります。

相談は、決める前でいい

相談したら転職しなければいけない、ということはありません。

当サイトで取材した、副店長から人材業界へ移った方は、早くからエージェントに登録して、面談はするけれど本格的には動かない時期が続いていたそうです。情報を見はじめてから実際に動くまで、2年ほどかかっています。

その2年を振り返って、この方は「少し早めにやっておくといい」と話していました。相談だけの期間があっても構いません。 見はじめることと、辞めることは、別の行動です。

この章のまとめ

次の章では、転職エージェントの使い方を扱います。