面接に呼ばれたということは、書類の段階で「会ってみたい」と思われているということです。
経歴そのものは、もう見られています。そのうえで面接官が確かめたいのは、書類では分からなかったところだけです。
確かめられているのは3つ
未経験や異業種からの応募の場合、見られているのはだいたいこの3つに収まります。
このうち、アパレルから出る方がとくに丁寧に答えたほうがいいのは、上の2つです。
なぜ「また辞めないか」を心配されるのか
不公平に聞こえるかもしれませんが、販売職は人の入れ替わりが多い仕事だと、業界の外からも思われています。
だから聞かれるのは、あなたを疑っているからではありません。採用にはお金と時間がかかるので、確かめないわけにいかない、というだけのことです。
ここで効くのが、辞めた理由の話し方です。次の章で扱います。
なぜ「売場の外でも通用するか」を心配されるのか
こちらは、書類の書き方が原因で生まれる心配であることが多いです。
職務経歴書ガイドの第5章でも書いたとおり、売場に立っていたという書き方だけだと、言われたことをやっていた人に読まれてしまいます。面接はそれを確かめる場でもあります。
裏を返せば、自分で決めて動いた話をひとつ持っていけば、この心配はその場で消えます。
実績そのものより、動き方を見られている
当サイトの取材でも、ここははっきり出ていました。
新卒1年で辞めて広告営業に移った方は、店舗のSNSを一人で毎日投稿していた実績を持っていました。ただ、面接で見られていたのは数字ではなかったといいます。
どっちかっていうと、フォロワーを伸ばすために何をしたかのプロセスの部分
もう一人、未経験で人材業界に採用された方が最終面接で伝えられた評価は、内省力と自走力の2つでした。内省力のほうは、一次面接でもらった指摘を最終面接までに直して出してきた、その一連が見られています。自走力のほうは、アパレル時代に商品知識を自分で調べ込んでいたという話でした。
どちらも、実績の大きさの話ではありません。 未経験者を採る側がいちばん不安なのは、入ってから伸びるかどうかです。2人が評価されたのは、その不安に直接答える材料を持っていたからでした。
くわしくは、それぞれの取材記事にあります。
だから、準備するのは答えではありません
想定問答を増やしても、この3つには答えられません。持っていくのは、次の3つで足ります。
- 辞めた理由を、事実の順に話せる状態(第2章)
- なぜこの会社なのかを、調べたうえで言える状態(第3章)
- 自分で決めて動いた話をひとつ(職務経歴書に書いたもので構いません)
3つ目は、すでに手元にあるはずです。職務経歴書の自己PRに書いたエピソードを、そのまま口で話せるようにしておいてください。
この章のまとめ
- 面接に呼ばれた時点で、経歴は評価されている
- 確かめられているのは、また辞めないか/売場の外でも通用するか/一緒に働けるか
- 「また辞めないか」は疑いではなく、採用する側の当然の確認
- 実績の大きさより、そこで何を考えて動いたかが見られている
- 準備するのは想定問答ではなく、3つの材料
次の章では、必ず聞かれる「なぜ辞めるのか」を扱います。